
MarkeZine Day 2026 Spring登壇 生成AIに選ばれる企業、選ばれない企業。AI時代の検索はどう変わるのか?

競合調査をしなければとわかっているものの、具体的にどのようにやればいいのか。
今回、本稿執筆者である合同会社HARAFUJI COO 原澤さんの「+129%の新規ユーザー流入を実現した老舗ブランドのデジタル戦略」にて活用された、明日から使える競合調査のフレームワークをご紹介。
自社のリソースを確認し、そして、4つのフレームワークを使うことで競合の特徴を言語化します。
各フレームワークには設問があり、これらの回答を記載できるエクセルをこちらから無料ダウンロードできます。メールアドレスなどのフォーム記入は不要です。
※フォーム入力不要の「競合調査フレームワーク」のダウンロードはこちら(クリックするとエクセルのダウンロードが開始されます。)
※フレームワークに活用した参考文献一覧「マーケティング戦略構築手法:概要」
競合調査方法の概要を知るだけでなく、ぜひ、実際にエクセルにて調査をしてみてください。
本稿ではフレームワークの概要のみとなります。フレームワーク毎の詳細は、各記事およびエクセルをご参考くださいませ。
(本稿は参考文献における定義およびフレームワークを応用した内容です。定義の詳細は参考文献よりご確認ください。)
なぜ、競合調査が必要なのか。それは「倒産リスクを下げるため」ではないでしょうか。
競合調査を行わなければ、自社のターゲットとポジションが曖昧になります。その結果、顧客の購買率が下がる。結果、業績が下がる。これにより、倒産リスクが高まる。
競合調査をしなかったから倒産した、と、直接的な要因になることは少ないでしょう。
ただ「世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由 」では、ゼネラルモーターズ、ブロックバスター、コダックなどの企業が市場と競合の動きを把握できていなかったため倒産に至ったとの事例もあります。

故に、競合調査をすることで少しでも倒産リスクを下げれる可能性はあるため、やるにこしたことはないのではないでしょう。
本稿では下記のエクセルを元にした競合調査方法をご紹介します。
※フォーム入力不要の「競合調査フレームワーク」のダウンロードはこちら(クリックするとエクセルのダウンロードが開始されます。)
※フレームワークに活用した参考文献一覧「マーケティング戦略構築手法:概要」
ただ、これが競合調査方法の正解ではありません。筆者自身、様々な参考文献から要素をつなぎ合わせてフレームワークを作りました。
日々、新しい情報を仕入れ「この設問は使えるな」と思ったらエクセルをアップデートしています。
なので、数ある競合調査方法の一つとして参考となれば幸いです。
ではここから、具体的な競合調査方法をご紹介します。
そもそも目的とは「達成すべき使命のこと」です。
何を達成したいのかを整理してから競合調査をしなければ、ただただ競合の情報に溢れ、事業の成果に紐づきません。
目的の整理は、下記の手順で行います。
競合調査を行う理由は様々です。サイトをリニューアルする、広告を打つ、新規事業を作るなど。
まずはこれらの理由に対して「なぜやるのか?」を明確にします。
たとえば「サイトをリニューアルする」ならば、「今後〇〇の事業を拡大を図るために、サイトをリニューアルする」などが目的になるでしょう。この場合、大目的は「〇〇の事業を拡大する」となります。
ここを事前に整理できていないと、競合調査をしている途中で「競合の広告が素晴らしい!弊社もやろう!」といった、本題と異なる意見が会議で飛び交ってしまうこともあるでしょう。
前述の例を続けると「〇〇の事業を拡大するために、サイトをリニューアルする。〇〇の事業を拡大に繋がるサイトを作るため、競合調査を行う。」となります。
故に、競合調査の目的は「〇〇の事業を拡大に繋がるサイトを作るため」です。
続いて、競合調査のゴールを定めます。
たとえば「◯月◯日12:00までに、A~C社の5C、SWOT、トラフィック量の差をドキュメントにまとめてチームに共有」などです。
下記のエクセルが全て埋まっている状態、などでも構わないです。
※フォーム入力不要の「競合調査フレームワーク」のダウンロードはこちら(クリックするとエクセルのダウンロードが開始されます。)
※フレームワークに活用した参考文献一覧「マーケティング戦略構築手法:概要」
とにかく、いつまでに、具体的に何を用意すべきなのか、明確にします。
競合調査の前に、まずは自社のリソースを整理することを推奨します。理由は2つ。一つは、施策に繋げるため。もう一つは、競合調査の精度が上がる可能性があるため。
競合調査後、競合に負けない施策を打ち出します。その時、そもそも負けない施策を実施するために必要なリソースはあるのか?これを整理できていないと競合調査だけ行い、目的である施策の実施、ひいてはKPIの向上につながりません。
また、事前にリソースを整理しておくことで、競合調査中に「これは競合にあって自社にはないな…」と、自社に足りていない要素に気づきやすくなります。これにより、競合調査中に触れるデータへの感度が上がり、思考が開けます。
リソースは大きく6つのカテゴリーにわかれます。
これらのカテゴリー毎に、下記の設問を整理していきます。本稿では最低限整理しておくべき設問のみ記載しています。さらにリソース整理の精度を上げたい場合、こちらのエクセルに記載されている「目的」の設問に答えてみてください。
「自社 or チームはどれくらいのリソースを持っているのか?」を把握した上で競合調査し、もし、現在のリソースではそもそも競合に勝てないならば、予算や人員増加を依頼することもあるかもしれません。
自社のデータはほとんど開示されているはずなので、正確に、自社のリソースを把握しておくことを推奨します。
「3C分析」を聞いたことがある方は多いかと思います。
こちらの書籍では「3C:競合、顧客、自社」に「中間流通」と「地域社会」を加えた「5C分析」が紹介されています。
5Cとは?
「自社の理解、消費者の理解、流通等の中間顧客の理解、競合他社の理解、地域社会の理解」、これら5つの概況を把握する。
引用元:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
たとえば「中間流通」では、これまで卸業者という中間流通モデルから、ECを通じたD2Cへと移行。「地域社会」では、本稿を書いている2024年では脱炭素に注目が集まり、環境へのやさしさなども企業評価に関与してきています。
このように、3C以上に広く市場と競合を捉える重要性が増しています。
これら5つの要素毎に、SWOT分析を組み合わせ、下記の設問に回答していきます。
「競合のSWOTは?」は、競合の数だけ行ってください。
また、よくSWOTは「情報が定性的であり、人によって偏りがあるため、有効的ではない」と、SWOTを使わないマーケターもいらっしゃいます。
この意見にも同意ですが、一人でビジネスを行う場合を除き、チームやクライアントとビジネスをやる上で「競合の強みは何ですか?」と聞かれることは多々あります。そのため、筆者としては最低限「誰かに説明するため」にも用意しといた方がいいのではないかと考えます。
さらに、ここで今回執筆先である当ブログを運営しているSimilarwebが有効です。
たとえば「競合の強みは?」と問き、調査を進めるとWebサイトに力を入れていることがわかる。この時「どれくらいトラフィックがあるのか?」「どのようなキーワードで流入しているのか?」「どのページが見られているのか?」など、競合の強みをSimilarwebで把握できます。
さきほどSWOTは定性的なデータであると述べましたが、Similarwebならば推計データを元にした定量データのため、クライアントにも説得力のある情報として共有できます。
ファイブフォースはアメリカの経営学者マイケル・ポーターが唱えたフレームワークです。
ファイブフォースとは?
ファイブフォースでは業界がどのように機能し、どのようにして価値を創造、共有しているかわかる。また、これら五つの要因が業界の収益性を決定する。マイケル・ポーターの研究により、業界構造と収益性の因果関係で下記のことが判明している。
1.業界は表面的には異なるように見えても、一皮むけばどの業界にも同じ力が作用している
2.業界の収益性を決定するのは、その構造である
3.業界構造は驚くほど硬直的である
5つの要因および事象に対し、下記の設問を聞いていきます。
設問引用元:〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略
買い手の価格感度は上がっているか?
※上記の1~3の設問の答えがネガティブな結果であれば、買い手の価格感度は上がっている。
サプライヤーの力は大きいか?
※上記の1~5の設問の答えがネガティブな結果であれば、サプライヤーの力は大きい。
買い手にとって代替品に乗り換えるスイッチングコストは低いか?
※スイッチングコストが低い場合、顧客を失う可能性がある。
新規参入者は脅威か?既存企業はどのようにして参入障壁を高めるか?
※上記の1~7の回答がネガティブな場合、新規参入者が市場参入してくる可能性が高く、また抜かれてしまう可能性がある。
競争は激しいか?
価格競争は起きそうか?
業界は魅力的か?
※既存企業に対する回答がネガティブな場合、競合優位性を失っている可能性がある。
ここでも、今回執筆先である当ブログを運営しているSimilarwebが有効です。
たとえば「新規参入者は脅威か?既存企業はどのようにして参入障壁を高めるか?」という設問に対し、そもそも新規参入者はどのように顧客を獲得しているのか?デジタル上でどのような広告を打っているか?など、情報を集めなければなりません。
この時、Similarwebで調査対象サイトの流入チャネルや、調査対象サイトを見ているユーザーが見ているサイトが見えるため「なぜ、顧客は新規参入者に流れているのか?」を分析できます。
※日本におけるSimilarwebの導入事例一覧はSimilarweb。
次に、競合の情報を定量的に整えていきます。下記の変数を、競合かつ市場においてできるだけ正確に推定します。
要素によってはフェルミ推定が必要です。
コンサルティング会社に依頼してもいいですし、今ではこちらみたくChatGPT-4で計算することも可能です。
先に結論を述べますが、全てのページを見てください。
サイト制作に関わったことのある方ならわかりますが、基本的にサイト制作代理店はページ枚数毎に金額が発生するため、制作を依頼する側は必要なページと内容を絞り込みます。
つまり、各ページに自社のブランドが伝わるよう、考えられて作っているわけです。故に、各ページから「競合の狙いは何か?何を訴えているのか?」を全てとらえます。
全ページを見るという前提で、その中でも特に焦点を当ててみている要素が下記です。
ただ、競合がメディア運営をしている場合、すべてのコンテンツに目を通すのは現実的に難しいです。
この時、筆者の場合はSimilarwebで「オーガニックページ」と「人気のあるページ」機能を使い、どのページで流入を集め、どのページが人気なのかを特定しています。
今回は「競合調査の方法 | 明日使えるフレームワーク4選」について解説しました。競合調査も重要ですが、そこから施策に展開することはさらに重要です。
下記ではSimilarwebの競合調査から施策に転じた事例をいくつか記載しています。
「私は、特にスタートアップやD2Cブランドを運営している方々にSimilarwebを強く推奨します。」
今年で創業115周年を迎えるグローバル刃物メーカー、貝印株式会社。
世界三大刃物産地のひとつ である岐阜県関市にて創業。 ポケットナイフの製造から始まり、いまではカミソリをはじめツメキリや包丁などのキッチンアイテム、医療用刃物などの企画製造まで行っています。
2022年11月よりSimilarwebをご利用されている、ビジネス開発本部 EC営業部 部長 武久様、そして、ビジネス開発本部 EC営業部 丹山様にインタビューを実施。
「ECの分野では客観的なデータが見られるSimilarwebがマーケティング部門にとっては必須のツールだと思います。」
日本を代表する老舗メーカーがなぜ、競合調査ツールであるSimilarwebの導入に至ったのか。その理由と使い方を伺いました。
詳しくはこちら。

「変化の激しい広告業界において競合のASPに先じてお客様へ提案を行うには、全現場担当者に分析の権限を持たせる形の全社導入の必要がありました。」
オンラインでの販促を拡大したい広告主様と、広告掲載を基に収益を獲得したいメディア様向けのアフィリエイトASPプラットフォーム「A8.net」を展開している、株式会社ファンコミュニケーションズ。
今回、Similarwebと新たに4年間の長期契約を結びました。
その背景、またASPにまつわる事業において新規営業、コンサルティング、そしてメディア向け支援と幅広く使って頂いている同社にその使い方と成果を伺いました。
BtoBの営業、SEO、そして広告に携わる仕事をしている全ての方々必見のHow to をご紹介します。
詳しくはこちら。

今話題のChatGPTですが、まだまだ使用方法は確立されていません。そんな中、実現の現場でChatGPT4とSimilarwebを掛け合わせてSEOに活用している事例をご紹介します。
詳しくはこちら。(解説動画およびスライドのダウンロードには、フォーム入力が必要です。ご了承くださいませ。)
BtoBマーケティングを導入ないしリスタートする際、“3ヶ月の間にBtoBマーケティングでやるべきこと23選”をご紹介。
詳しくは、下記の動画をご覧くださいませ。
DX推進が謳われる昨今において、デジタル上、特にWebサイトのデータ収集は必須となってきています。筆者はSimilarwebを使って9年目ですが、競合調査をする際は必ずSimilarwebを使います。
まずはSimilarwebで調査し、その上で緻密な調査が必要であれば調査会社に依頼する、といった流れでプロジェクトを進めることも可能です。まずは無料版を触ってみてはいかがでしょうか。
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